最近病院でも漢方薬を処方する所が増えてきました。
漢方外来が出来た所も多く、漢方薬に対する敷居が低くなってきた気がします。
漢方薬は、街の漢方薬局でも購入できますが私が知る限りでは、保険が適用されず
高額なお値段になりがちです。
病院で出される漢方は、多くがエキス剤が多いのですが(ツムラとかの)
煎じ薬がある所もあり、それも保険適用の所もあります。
個人的な感想では、街の漢方薬局さんの見立ては的確な所が多く
(時間を長く取って詳しく話を聞いたり四診してくれることもある)
病院の漢方外来は、医師による実力、経験の差が大きく感じます。
かなり適当な漢方薬を出された事もあります。こちらも、見極める力を付ける必要がありますね。
さて、そんな漢方外来では、どんな診察方法なのかなどを実体験を踏まえて
まとめました。参考になれば幸いです。
漢方外来ではどんな診察をするの??
特に西洋医学では中々治らない慢性的な病気へのアプローチを得意とするのが漢方薬!!
しかし、漢方薬は、患者さんが100人いれば100人とも体質、病気の原因、病気の進行具合が違うため
一人一人の身体を見極める事ができる医師が処方する事で効果を最大限に発揮できるのです。
漢方の診断方法 四診
西洋医学では、様々な検査(血液検査、尿検査、レントゲン検査・・・)などを使って病名を診断しますが
漢方で重要視される診断方法は、四診(ししん)と呼ばれる診断方法です。
まずは、
・望診(ぼうしん)
診察室に入ってくる時から望診は始まっています。顔色や行動、姿勢などあらゆるところを診ていきます。その際、顔色や目の輝き具合、そして肌の感じや髪の毛なども診ます。
・聞診(ぶんしん)
患者さんの話し方、声の調子、咳、などの音を聞きます。
聞香という表現もあり医師によっては、息や体臭、そして排泄物のニオイを調べる場合もあるそうです。
・問診(もんしん)
これは、西洋医学でも良くある患者さんに質問をして色々答えてもらうものです。
自覚症状、病歴や薬歴を調べます。慢性の症状を疑われる場合は日常生活の詳しい背景なども良く聞く事もあります。予め、問診票を書かされる場合が多いです。
・切診(せっしん)
これは、患者さんに直接触れて診察する事を言います。脈診、腹診を主にする意志が多いです。
西洋医学でも脈を取ったり、お腹を触ったりする医師もいますね!!
(我が家が行っている掛かりつけの内科では子供達は腹診良くされています)
この様に、四診が行われて患者の症状と合わせて身体全体の状態を診ていき診断するのが漢方の診断法なのです。
漢方治療を受けるために準備しておくと役に立つこと
漢方治療で大切な事は、自分の身体によりあった治療を受ける事ですが、いくら経験を積んだ医師でも患者自身の説明があやふやだったり話がどんどん違う方へ行ってしまったり・・・だと医師も診断が難しくなるでしょう。
(これは、西洋医学の治療でも同様です)
そこで、初めて漢方治療を受ける時に自分自身で準備しておくとよい事をまとめました。
・自分の症状をまとめ整理しておく
色々な体調不良があるとは思うのですが、一度にあまりに沢山の症状を医師に話してもどれが一番つらいのか医師も初診の時には特に分かりかねています。
一番つらい症状を一つ上げて、(あれもこれも言いたくなりますが)その他に付随する不快な症状を2,3つ挙げるのが良いかもしれませんね。
・これまでの病歴をまとめてくる
今の症状とは関係ないから・・・と思うかもしれませんが意外に大切なのがこれまでの病歴です。何歳の時にこんな病気になった、、こんな症状が身体に現れた・・などまとめて行くと良いでしょう。
手術や入院歴があれば特に記載しましょう。
・薬歴もまとめてくる
最近はお薬手帳があるので、きちんとお薬手帳に記入してある方であればそれを持参すると良いでしょう。無い方は、今まで飲んだ薬で効果があったか、副作用があったかなど書き添えましょう、西洋薬についても同様にまとめましょう。
また、サプリメントや健康食品を飲んでいる方も忘れずにそのむね 申告しましょう。
・女性の場合はなるべくお化粧をせずに受診する
なかなか、難しい事かも知れませんが、顔色も診る四診での診察の為にもなるべくお化粧はせずに(または薄化粧)で来院すると良いでしょう。服装も、腹診がある場合もあるのでお腹や背中が出しやすい脱ぎ着替えしやすい恰好が望ましいです。
初めて行く時には、こちらも結構緊張すると思うのでいざ診察室に入ってから医師に言おうと思っていたことがぱかーんと頭から抜けてしまう事があります。(経験済み)
私が初めて受診した時も・・自覚症状や症状がいつから出たのか、一日の中でも症状の変化・・・日による変化など色々まとめて行きそのメモを見ながら診断を受けました。
しかし、なんせ不安が積み重なってかなりメンタルもやられていたので・・・
色々言いたいことが沢山あって。。。医師に沢山ーのことを訴えすぎてしまい(;´∀`)
今思えば医師もどれがどれだかわからなかったかな・・・と思いますが根気よく話を聞いて下さり・・・
幸い処方された薬がとてもよく効いて次に受診した時に医師にとても良く効いた事を告げたら・・・医師は何だか嬉しそうでした。
医師も人間!!超能力者ではないのでしっかりと自分の身体の症状をまとめてお伝えする事は大切なんですね。。
漢方治療はどんな症状に効果があるの??
漢方治療の適応症状は、とても幅広いです。
色々な体質、症状に効果を出す漢方薬が沢山ありますし、その組み合わせで治療法は、かなり多くなります。
因みに、私は、生理痛、喉の詰まりでの経験はありましたが、
逆流性食道炎に悩まされた時も漢方薬治療を受けました。
内科へ行きその後原因不明で胃カメラ(胃の内視鏡)を行い 逆流性食道炎が発覚・・・軽度のモノと診断されるのにお薬で症状が良くなってきても、
1番の不快な症状がどうしても治らずかなり精神的にも参っていました・・・・
そんな時、藁にも縋る想い出現在通う漢方内科へ受診して
すぐに効果を感じる事が出来て今は、それ以外の症状も出てきたのでそちらをメインに治療する形で通っています。
あの時、漢方内科を訪れなかったら今もどうなっていたのかは分かりませんが、あの時の選択は自分なりには正解だったと思っています。
何より、医師によると思いますが私が胃カメラを受けた医師は凄く分かり易く説明はしてくれるんですが、、どこか他人事・・・というか治す!!!!という意気込み??何というんでしょう・・・クールな印象で( ;∀;)
頼る人は医師しかいないのにかなり不安がありました。
でも、今通っている漢方内科の医師は、初めての時に
大丈夫!!治るよ!! と自信たっぷりに言ってくれました( ;∀;)
これはかなり嬉しかったです。
実際に、漢方内科、漢方外来で治療されている病気にはこんなものがあります(一部です)
・肥満
・月経異常
・高血圧
・過敏症腸症候群
・更年期障害
・うつ病
・アトピー性皮膚炎
などなど、他にも沢山あります。
通っている漢方内科の医師は、こう言います。
自律神経が関係している
実際に、自律神経を整える漢方薬を主に出されることが多いのです。
家族で通っていますが、一種類はその薬が出されています。
まとめ
今あなたが悩んでいる身体の症状・・・世の中には沢山の治療法がありますよね??
西洋医学でキッチリと治せるものもあります、整体や鍼治療で治せる改善されるものもあります。
その色々な選択肢の中の一つに是非漢方薬を加えてみると意外な効果が出たりするかも知れません。勿論、きちんとした医師に診て貰う必要がありますが、経験豊かな漢方医に処方してもらった漢方薬は思わぬ即効性がある事もあります。
特に急性の症状は即効性がある事が多いです。
慢性の症状は、長い間身体にとどまっている症状でもあるので・・・根気よく治療をする必要がある場合もあるんですが・・私の個人的な経験から言わせてもらうと
慢性の症状で合ってもすぐに完治!!とはいかないのですが、今日飲んだとしたら次の日にはあれ??という様な変化を感じる事が多かったです。(特に精神面から来ている様な症状)⇒おそらく自律神経がくるっている様な時・・・
私の身内もずっと痛めていた五十肩が漢方薬を飲むようになって結構すぐに良くなったと言っていました。
西洋医学の医師には、これは治らないと言われていたのにも関わらずです。
どの医学が正しい、間違っているという事を言いたいわけでは全然なくてどの医学もどの治療法もそれぞれいい所、悪い所があって自分で選択して最善の治療法を見つけて勿論自分での日々の努力も欠かせないという事だと思うんです。
医師に全て丸投げ!!という事ではなくてあくまでも治すのにサポートしてもらうというスタンスで行くと良いのかなと個人的には思います。
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