2人に1人は癌になる時代と言われていますがどうしても人は自分は大丈夫とどこかで思っているでしょうか。
私も旦那が癌になるなんて全く思っていませんでした。ある日突然膀胱に腫瘍が発見されてから検査結果で結果が出るまでの間に約50日ほどの間が空きました。
そしてその間こんなことをずっと考えていました
・何でうちの旦那が
・この先どうなるの!?
・子供達はまだ小さいのにどうしよう
・辛くて泣きたい!誰かに言いたい!でも旦那の方が辛いはず
はじめは、あまり深く考えていなかった私も色々とネットで調べるとどんどん出てくるネガティブな情報に振り回されました。
いかし同じ病気の体験談にも相当救われたのです。
今まで私自身色々な病気になった時に何よりも励みになったのは同じ立場、辛さを経験した人の体験談を読むことだったので今回この記事を書くのも勇気がいりましたがいつか誰かの目に留まってその方の参考になればと思い【夫の腫瘍】というカテゴリー順番に書いて行きたいと思います。
・病気発覚までの経緯と気持ち
・病気発覚までに掛かった検査代などの金銭的な費用
・加入していたがん保険による給付金がいくら出るかリアルが額
・今後の治療法とその金銭的な費用
旦那が癌になったとき検査結果が出るまで何を考えていたか
私の頭の中の大部分
・今後どうなるのかをずーっと考えていた
・旦那の精神状態は大丈夫かなとか仕事休めるのかなとか
・検査結果が出るまで先が見えないので不安感で爆発しそう
・コロナウイルスが最大に危険な時期で病院へ入院できるのか
ともかく病気になった時ってショックもそうなんですが妻としては現実的な問題にも直面するのですよね。
膀胱癌は、高齢者がかかり事が多い病気で40代の旦那は若い部類に分類されてかかる確率は低いのです。
膀胱癌自体が10万人に数人の確率というものでした。
さらに、腫瘍の9割が悪性という事でした。
膀胱腫瘍にもステージがありそのステージによって治療法が大幅に変わります。(予後も)
まずは、それが分からないことには考えても仕方ない事もあるのですがそこは、分からないことは解消しないと不安が募るタイプの私は1日中ネットで【病気のこと】を検索するか【布団から起き上がれない位落ち込むか】どちらかしかしていない時期が10日位続きました。
この時期悪い事にコロナウイルス感染も爆発的に流行っていた2020年3月(現在は5月)だったので病院へ行くこと自体がリスクだという時期でピリピリしていたのに入院することになりどうなってしまうのだろう
しかも子供達もまだ小学生で入院手術の間は、留守番(親は高齢ですし働いているので預けられないし心配かけたくないので話していない)
とか頭の中が心配と不安で爆発しそうな毎日で苦しくて苦しくてそれをいつも相談できる旦那の悩みなので旦那にも話せず軽くうつっぽい状況に陥っていました。
夜も不眠気味でしたが幸い休校期間中だったので学校も無くなんとか乗り切れました。
旦那が癌になったとき!血尿が2回出て泌尿器科に受診
血尿が(特に痛みのないもの)要注意な事は私は知りませんでした。
なので、夫が血が出たかもしれないと言った時にはそんなに心配していませんでした。
夫は、テレビで医療系の番組を観るのが好きで血尿の危険を知っていた様でした。
以下は少々ビロウな話なのですが
1度目の血尿(らしきもの)時は、便をしていたときに出たもので肛門からの出血なのか分からなかったようで様子見をしていたそうでその後数か月後に2度目の血尿は、立ちションをしていた時に終わった後に尿道の先にポツンと赤い血が付いていたらしくこれは・・・と思い泌尿器科を受診したのでした。
膀胱癌の怖い所は、一度血尿が出ても一旦治まることが多々あり見逃して数年後に症状が進んでいまってからの発見なんてこともあるという事で恐ろしいのです。
だから1回目の血尿でもしも大腸の方を見てもらっていたらまだ発見されていなかったかもいれないのです。運が良かったと思っています。
検査の連続とコロナ騒動による受診の恐怖
次に血尿から検査結果までの気持ちの浮き沈みを時系列とともにご紹介します。
①血尿からのクリニック受診(1/24)
検査内容⇒血液検査、尿細胞診(結果クラス1陰性)、念のためCT検査(総合病院へ紹介状)⇒結果異常なし
②総合病院でCT全腹造影(2/10)
③クリニック膀胱鏡検査(3/9)予約が埋まって中々取れず
検査内容⇒膀胱鏡検査(腫瘍発見、顔つきは良さそうで小さいとの見立て)
④大学病院紹介状受診(3/16)
腫瘍の切除及び検査のための手術日を決める事と術前検査
⇒細胞診検査、血液採取(HIV)、レントゲン
⑤呼吸機能検査と診察(3/23)
⇒前回の紹介状の画像を見た結果MRIは受けなくても良いかもしれない(腫瘍の深さはなさそう)と言われるが受ける事に
⑥MRI検査(3/28)
⑦入院(4/8)、手術(4/9)、退院(4/12)
⑧病理組織診断結果受診(4/30)
初診から手術までの間約2ヶ月も経っているんですね。
私のメンタルが劇的に落ちたのが③の膀胱鏡検査結果を知った時でした。
実は、この検査をするまではどれも異常なしだったので血尿の知識も無かった私は、3月に病院行くなんてコロナ感染が近所でも起きているのに危ないよ!と言って病院受診を延期して貰えば!?とお願いしていた位でした。
しかし、今回旦那はかたくなに何かあったら困るから!と病院を受診しました。アルコールやマスク装備を完璧にしていかせました。
異常なしだろうなと軽い気持ちで待っていたら帰宅した旦那何故か髪の毛がすっきりしている!
【膀胱に何かふわふわしたものがあったからまた検査だって】
という報告でいた。何の知識もない私は、ふーんと聞いていましたが段々気になって来てネットで検索すると出てくる出てくる悪い情報が!!!!
もうこの日を境にどーんと落ち込んで旦那は普通通りでしたが私の方が病人の様でした。
長男にもママ何かあった?と聞かれる始末・・・だめですね。
それでも、手術して検査結果が出るまでは悪性なのか良性なのかも分からず悪性度も分からず膀胱を取ることになったらどうしようとかそれで済んだらいいけれど最悪のことまで頭をよぎってはかき消して亡くなった夫のおばあちゃんとお父さんに毎晩お願いしていました。
④の大学病院初診でもクリニックで言われていたよりも深刻そうなムードでまた落ち込みましたが次の受診⑤でまた少し持ち直したのは
医師が前回は、画像を小さい画面で見ていたので何とも言えなかったのですが(紹介状を渡してすぐの受診だったので)その後大きめの画面で見た所深さもなさそうですし予定していたMRIは、お忙しいでしょうしやらなくても大丈夫そうですがいかがしますか?
と言われました。
その診察で一気に気分が明るくなって膀胱癌だとしても浅い事は確実そうだからグレード1か2位かなだったら膀胱全摘せずに予後も悪くないかもともしかしたら良性の可能性もあるかもと期待が出てきました。
医師の一言で患者の気持ちはここまで変わるのですね。
そして、そこから手術までは精神的にどん底では無かった気がします。(少し安心したので)
勿論初診から手術までが長いからその間に腫瘍が進行しないかという不安にかられることはありました。
しかし、最後にまたどん底が待っていました。
それは、⑦の退院日です。コロナ騒動で面会禁止で入院と退院以外は面会禁止だったのですが退院時は厳戒態勢で迎えに行けて旦那と対面した時にエレベーターで会計まで降りる時に何かの話の流れで手術後の話になり全身麻酔から覚めて
病室に運ばれる時に看護師さんが他の人に【思ったより深かった】と話しているのを聞いたというのです。
退院から⑧の病理診断結果までの間まあ私の心はズタズタでした。膀胱癌に置いて深達度(深さ)はステージを決めるのにとても重要です。
(思ったより)深かった!ってどういう意味!?というか患者の前でそんな話する?とか色々思いましたが結局分からず
そこから診断結果の診察日の18日間不安と闘いながらの日々でした。さらに、コロナウイルスの感染予防でスーパーへ行っても除菌除菌でもう色々な意味でいっぱいいっぱいでした。
そして⑧の病理診断結果では
筋層非浸潤性膀胱がん という事が英語で書かれていました。
・筋層非浸潤性膀胱がん
・ローグレード(悪性度が低い)
・深達度 ta
・(多発か単発かで難しいが単発捉えて大丈夫でしょうとの見解でした)
看護師さんが言っていた【思ったより深かった】がとても気になっていたので医師に深さは?と聞くと
pta と言われました。(一番深さがないものです)
それから腫瘍がちょっと横に生えている感じだったので単発と取るか多発ととるか難しい所ですが単発と捉えて良いと思います。と医師から言われました。
もう一つ膀胱癌は再発しやすい癌であるので再発リスクを下げるために膀胱の中にBCGを注入する方法があるのですが旦那の診断だと推奨されていないという事でしたが唯一やった方が良いかもしれないリスクとしては、年齢の事を挙げられていました。
本来60歳過ぎに診断される事が多い膀胱癌なので40代で発症した場合今後倍の年齢生きる可能性があるのでそこをどう考えるかという事を言われましたが同時にBCGは治療がかなりつらい副作用が出る事もきちんと説明して頂けました。
要するにこの先まだ長生きするので再発しないように最初にBCGを打つか否かということでした。
しかし、医師はこうも言っていました。
BCGをやって再発率が0になるなら勿論勧めますがそれもないので難しい所です(副作用を考えると)ということした。
ここら辺は医師や病院に寄っても見解が違うと思います。
一応、今回はやらずに様子をみて今後は3ヶ月おきに初診のクリニックで膀胱鏡検査をして経過観察をしていく予定になりました。
今回は、長くなりましたがここで一旦終わります。
次回は、実際にかかった金額や会社からの補助金などについてまとめたいと思います。