【機能性ディスペプシア】胃の炎症が無いのに症状がある場合

胃がもたれる、みぞおちが痛いそんな症状に悩み胃カメラ検査をしてもらっても何の異常も見当たらないことがあります。

原因が見つからないままの体調不良ってとても辛いですよね。

あなたのその胃の不快感は、【機能性ディスペシア】かもしれません。

以前は、慢性胃炎ですねと言われたこの症状も実際には、胃炎の症状が無くてもそういう病名だったのですがかなり多くの人がこの機能性ディスペシアと診断されています。

逆流性胃腸炎の症状とも似ているこの病気の診断や治療法についてまとめました。

機能性ディスペプシアは内視鏡でも異常が見当たらない

舌をかみそうな・・聞きなれないこの病名、以前は慢性胃炎や神経性胃炎として診断されることが多かった病名です。

・むねやけがひどい

・胃が重い

・みぞおちが痛む

その他、胃の辺りの不快感があった場合外来を受診する事がありますが・・

大抵の場合は、しばらく薬を出されて様子を見てまた症状が酷くなれば受診してくださいと言われて終わります。

その後、薬を飲んでも症状が緩和さない場合に、血液検査やレントゲン、胃の内視鏡、などの検査が行われます。

胃の不調は、誰にでも良く起こる症状なのですが、中には

重大な疾患が隠れている可能性があるためです

重大な疾患や他の病気が見つからなかった場合に最近では機能性ディスペシアという病名を言われるようになったのです。

この病名は、まだあまり知られていない様で周りの人でも知っている人が居ませんでした。

私が知ったのも、逆流性食道炎の疑いで胃カメラを撮った時に待合室に置いてあったパンフレットでした。

私の場合は、とても軽度ですが、食道に炎症があった事、そして胃の噴門(入り口のふた)

が人よりも(年齢的にまだ若いのに)しまりが悪かったため・・逆流性食道炎と診断されまし

たが、機能性ディスペプシアと診断されても良い様な状態でした。

機能性ディスペプシアとストレスの関係

機能性ディスペプシアが病名として使われるようになったのは、2013年からと・

とても最近使われ始めた病名なのです。

昔から胃が弱めだった私は、会社員で極度のストレスにさらされていた時や会社を退社したのちに、夜中に極度の腹痛に襲われて救急病院へ駆け込んだことが数回あるのですが・・・

もしかしたら、その時も機能性ディスペプシアだったのかもしれません。

実際の、診断名は、神経性胃炎で胃薬が処方されましたがまあ、、中々治らずかなり

辛かったです。

ストレスは自分で思っている以上に身体に影響を与えます。

私が通っている漢方内科では、まず病気へは即効性のある西洋薬で辛さを抑えつつ

病気の原因である自律神経を整えるための漢方薬が出されます。

逆流性食道炎も自律神経が乱れるのが原因だそうで・・・(他にも要因はありますが)

六君子湯(りっくんしとう)を出されています

ストレスを感じた時に胃がキューって縮こまった感覚になった事ありませんか??

私は、緊張しすぎて急激に胃酸が自分の胃から出ている感じが分かる時があります。

機能性ディスペプシアの発症の引き金がストレスであることは、大変多く

その後、胃の症状が実際に出て原因不明の胃の症状自体がまたストレスになり

中々改善しないということになるのです。

機能性ディスペプシアの治療法について

病院で機能性ディスペプシアと診断された場合の治療法ですが

生活や食事の指導をされます

薬で一時的に改善してもまた同じような生活(ストレスが過度にかかるなど)

や暴飲暴食をしていたらまた元の症状に戻ることが考えられますので、まずは生活習慣を改善するように指導が入ります。

食事はともかく・・・生活習慣やストレスに関しては、すぐに改善できない場合の方が多いですよね。

そういった場合は、

薬物療法をする

投薬で様子を見ます。

消化管の機能を改善するもの、胃酸の分泌を抑えるもの、抗鬱剤、抗不安薬など

この投薬の中は、私が逆流性食道炎で出されたものと殆ど一致します。

・【逆流性食道炎】タケキャブ20を飲んでから14日目の体調!!

また、ピロリ菌を治療する事で機能性ディスペプシアが改善された例もあるので

ピロリ菌の検査は簡単に出来るので調べてもらって除菌するのも効果的かと思います。

※ピロリ菌除去に関しては賛否両論あるので良く検討されてくださいね(^▽^)/

そして、六君子湯(りっくんしとう)が最近は注目されています。実際に、六君子湯が機能性ディスペプシアの治療法として投薬されている所もあります。

逆流性食道炎ですが、六君子湯の効果があった記事はコチラです。

・【漢方薬】激マズだけど・・・効果あり!私には即効性があった!! 

漢方薬は、西洋薬と違い身体の症状を治すというよりは、身体の調子を根本から整えていくものです。

機能性ディスペプシアは、原因不明のカテゴリーに入ることが多く

色々な障害が重なり合って起こる症状なのでそういった、

不定愁訴(ふていしゅうそ)・・頭が痛い、だるい、イライラ、疲労感などの何となく調子が悪いが検査をしても原因不明

のような症状にとても向いているので効果が発揮されることが多いのでしょう。

ただ、私の身近な人で機能性ディスペプシアと診断された人がいるのですが

(当時、身内の重大なご病気による心配のストレスがすごかったそうです。)

やはり、胃カメラで見てもらっても何の異常(炎症など)もありませんでした。

しかし、食欲が無くどんどん痩せて良き、胃もむかむかする症状が続いていたのでかなり生活の質が下がってしまっていた様です。

機能性ディスペプシアを予防するには??

一度なったら、つらーい症状にはもう戻りたくないですよね・・・

機能性ディスペプシアを予防するのは、一番大切なのは、生活習慣と食事を整える事です。

社会に出ているとストレスも凄く中々生活習慣を改善するのも難しいのですがなるべく

・規則正しい時間に食事を摂る(残業して遅くなる場合は先に食べるか軽くで済ませる)

・良く噛んで食べる、(消化器官を助ける)

・脂っこいもの、辛すぎるもの、甘すぎるものの摂り過ぎに注意する

・疲労を溜めない様になるべく深く睡眠をとれるようにする(一見長く寝ていても深い眠りになっていない場合もある)

・タバコは出来るだけ吸わない

上記のような事を少しずつ気を付ける事が予防につながります。

・ストレスを感じたらアロマオイルが癒してくれる!!?効果をより高めるには質のいいものを使うこと

まとめ

機能性ディスペプシアについてまとめてみました。

今や、日本人の4人に1人が機能性ディスペプシアと言われています。

それだけ、食事も欧米化してストレスにさらされている人が多い証拠ですね。

身体に異変が起きた時にそれが続くとそれ自体がストレスになります。

医師に相談して話を聞いてもらうだけでも、症状がかるくなる人も居ます。

機能性ディスペプシアについて日々研究されていてどんどん新しい薬も出てくることと思います。早期に医師に診てもらい一刻も早く快適な生活に戻れるようにしましょう。


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